ヤングケアラーと介護の長期化の話。

ちょっと前にヤングケアラーの危険性について書きましたけど、書き忘れてしまったことがあるので追記します。

それは介護の長期化に関する話です。

>>>以前の記事はこちら

介護の長期化とは?

まずは、介護の長期化について書いていきます。

寿命があるから介護に終わりはあるけれど

人間には寿命がありますから、介護生活も必ず終わりが来ます。

ですが、その終わりがいつになるか、というのは介護されている本人ですら分からないのです。

例えば、うちの場合のように、祖父母が両方とも90歳を超えている場合などは、10年ぐらいで終わりが来る可能性が高いとは思うのですが…。

極端な話、60歳代から介護が必要になってくる場合も無いとも言えません。この場合だと、下手をすれば30年ぐらい介護が必要になる可能性もあるわけです。

医学の進歩によって平均寿命はまだまだ延びる傾向にあるので、いったいどこまで長寿になるのか、予測不可能なところがあります。寿命が延びれば延びるほど、介護も長期化するかもしれません。

回復、復帰できる可能性は低い

更に、たいていの場合、一度介護や見守りが必要になってしまうと、そこから介護が不必要になるというところまで回復する可能性は低いです。

それどころか、認知症が進んでしまうなどの理由により、さらなる介護が必要になる可能性も高いです。

このような理由により、一度介護が必要になると、それがいつまで続いてしまうのか分からない、それどころか、だんだんと介助しなければならないことが増える可能性が高いのです。

一度ヤングケアラーになると長期化するかも

特にヤングケアラーになってしまう状況というのは、介護される側、つまり祖父母がまだ若い場合が多いのではないでしょうか。(若いといっても60代とかでしょうけど)

ということは場合によっては、下手をすると20年以上も介護や見守りが必要になる可能性もあるわけです。

仮に20年以上介護が必要なら…

もしも、若い世代が20年以上介護や見守りを続けることになってしまうと…貴重な青春時代が台無しになってしまいかねません。

10代の若者が30代になるまで介護を続けることになるのですよ。

>>以前に書いた<<ように、ヤングケアラーにとって介護が辛いのは、肉体的なものよりも、精神的なストレスや時間が取られてしまうことです。

特に時間に関しては非常に辛いものがあるでしょう。

勉強、友達と遊ぶ、クラブ活動、サークル活動といった、自分がやりたいことがする時間が制限されてしまうのは、本当にきついと思います。

自宅から通える場所にしか進学、就職できない、みたいになってしまう可能性もあります。

これでは、行きたい大学や、なりたい職業も諦める必要があるかもしれませんよね。

ヤングケアラーに頼りすぎないで

このように、介護というのは子供や孫の人生設計をぶっ壊してしまう可能性を十分秘めています。

特にヤングケアラーに関しては、進学・就職時に介護が必要な人がいる場合、かなり制限される、もしくは出来ない可能性もあるでしょう。

しかも日本の今の社会では、一度就職や進学がうまくいかないと、その後の人生も変わってしまう可能性が高いです。

子供や孫の人生を台無しにしないためにも、介護や見守りを分担する、専門家や施設の積極的利用をするなどの対応をした方がいいと思いますよ。