お年寄りを介護する場合、大きく分けると、在宅介護と施設介護の2つがあります。
ざっと書くと、在宅介護というのは、家で介助や見守りをしながら介護するもので、施設介護は、有料老人ホームとか、特別養護老人ホーム等での介護ですね。
家族の負担という点で言うと、施設介護のほうがずっと少ないですが、費用が高くて年金だけでは賄えない可能性が高いです。
逆に在宅介護は、費用面では安く済みますが…介護や見守りをする側(私(孫)や私の親)への負担は相当なものになります。
特に、認知症が進んでいるお年寄りがいる場合は、少し目を離すだけでも何をするか分からないので常に見守る必要があるかもしれません。
私の家の場合、祖父母ともに介護が必要なレベルですが、どうにかこうにか在宅介護で何とかなっています。(ストレスや時間的な負担は相当感じていますけど)
そんな私(孫)や私の親が考える、在宅介護の限界について書いていきます。
トイレの介助が本格的に始まると無理
現在、祖父母ともにトイレは何とか自力で出来ます。(※ 祖父はたまに怪しいですけど)
もしも、トイレの介助が本格的に必要になってしまったら、おそらく限界を迎えます。
トイレの介助で限界を迎える理由
理由は、自営業を営んでいるからです。
自営業ってやっぱり清潔さが求められるじゃないですか。トイレの介助が必要な場合、とにかく臭いがまずいのです。
もちろん、臭いが出る前に何とか介助出来ればいいのですが、そうそう上手くいくわけではないですし。
介助する側にも多少臭いが移りますから、いくらしっかり手洗い等をしたとしても、店に立つのはちょっとどうなんだろう、と思いませんか?
排泄物特有の臭いがするようなお店に立ち寄りたいと思う人って…ほとんどいないですよね。
一時期、祖父が歩くのも厳しかった時があったのですが、その時は本気で施設に預けることを検討するぐらい、臭いがまずかったのです。
その時は、ファブリーズ等を使いまくって何とか臭いをごまかしましたけど…
徘徊等で近所迷惑になると無理
また、近所に迷惑をかけ始めると無理ですね。
以前、近所に引っ越ししてきた家族のことを書きましたけど、ああいうことをするようになると、流石に施設介護にせざるをえません。
日中は私が基本的に見守っていますので大丈夫ですが、夜中とかにこっそり徘徊されるとかなり厳しいですけど…。今のところ、そういった兆候は見られないのが幸いですね。
私が就職したら限界(だと思う)
後は、私が就職して台所での見守りが出来なくなると、祖母は無理でしょうね。起きている間は見守らないと食べて食べて食べまくるので。(認知症による過食・食欲異常でしょう)
母親のストレスもむちゃくちゃ溜まるでしょうし、どうしようもなくなるのが目に見えていますから。
ということで…
各家庭ごとに、在宅介護の限界を感じるところは違うと思いますが、私の家の場合の在宅介護が限界になるであろう条件を書きました。
自営業なのと、私という中年引きこもりがある程度自由に動けるので、ちょっと特殊かもしれませんね。
金銭的・経済的余裕があって、老人ホーム等に抵抗しないのであれば、施設介護のほうが圧倒的に楽なのは確かですので、限界を感じる前に施設に預ける選択もありだと思いますよ。