孫の立場から見る、老老介護の限界とリスクについて

今日は、老老介護についての話を書きます。視点が孫の私ですので、他のサイトに書いてあることと多少違う感じになるかもしれませんが、ご了承ください。

うちが老老介護だったころは…

まず、私の家では、2016年秋に祖父が転倒して歩くのが辛くなるまでは、主に祖父が祖母のかじ取りをしていました。

その当時、祖母も今みたいなレベルの認知症ではなかったとはいえ、祖父は祖母を介護とまではいかないまでも見守っていた、管理していたので、老老介護に近い状態だったと言えるでしょう。

祖父は結構厳しい人なので色々と祖母にひどいことも言っていたようですが、祖母は祖父の言うことなら大体聞いていたし、祖父が言っていることも言葉はひどいけど納得ができるものだったので、私や母親はある程度安心していました。

老老介護の崩壊

ですが、2016年の秋に祖父が転倒して歩行が杖なしでは無理になってから、この関係は一気に崩れました。

まず、祖父は元気がなくなり、祖母が何をしても何も言わなくなりました。というか祖父は自分のことも満足に出来なくなってしまっているのでそれどころではない感じですね。

そりゃあ、自分のことだけでいっぱいいっぱい、満足に歩くこともなかなかなのに、世話が焼ける祖母の面倒なんて見れる状態じゃないでしょうね。

祖母はどうなったかと言うと…

そうなると、祖母はもう自由気ままに好き勝手動くようになりました。1日中家の中をウロウロし、好きな時に好きなものを見つけては食べ、みたいな生活です。

しかも、私や母親が諫めても、あまり言うことをきかないのです。まあ耳が遠いからかもしれませんけど、それでも祖父がかじ取りをしていた時と比べるともう、暴れ馬みたいな感じになってしまいました。

現在は私が出来るだけ台所でいるので、食欲異常というか、過食は何とか抑えることができている感じですが、それでも祖母は家の中をうろうろと歩き回っています。

老老介護はリスクが高い

このように、老老介護は、周りの人間的には一時的には安心したり、助かる感じになるのですが、一度崩壊してしまうと非常に大変になります。

なぜなら、老老介護の崩壊は、介護が必要になる人がいきなり2人に増える可能性が高いのです。0人に近い状態からいきなり2人に増えるので、周りは本当に大変です。

特に私の家族の場合は、祖母が祖父以外の言うことを聞かない場合が多いのもあって、非常に困ってしまいました。

いつどのタイミングで崩壊するか分からない

しかもその崩壊は、何がきっかけで起こるかわかりませんし、介護する、見守る側もお年寄りなので年々崩壊する危険性は高くなり、最後にはかなりの確率で崩壊します。

ですので、老老介護という関係が崩壊する前に、崩壊したときのことを想定して、準備をする必要があると思います。最低でもいつ崩壊してもいいように、心構えや覚悟をしておくことが大切でしょう。

その時には、その人が介護していた人だけではなく、介護していた人自身の介護も必要になることが多い、ということも忘れないでくださいね。

以上、老老介護を目の当たりにした孫から見た、限界とリスクに関する話でした。