祖父母が有料老人ホームなどの施設介護を拒否している話

前回、私がひきこもりを続けている理由の1つに、祖父母の在宅介護をする必要があるから、そして在宅介護をしている理由は、お金がないから、みたいなことを書きましたけど…

今回は在宅介護をしているもう一つの理由について書きます。

>>>前回の記事はこちら

祖父母が施設介護を嫌がる

例え、十分なお金があったとしても…介護される側、つまり祖父母が有料老人ホーム等の施設介護を頑なに拒否しているのです。

2人とも、最後まで自分の家で居たい、と考えています。元々祖母は、かなり人見知りで買い物以外はほとんど家から出るような人ではなかったですし、祖父も自分の家に非常に強い思い入れがあります。

ですので、有料老人ホームなどの施設介護に切り替えるのは非常に難しいのです。

そもそも、祖母は病院に行くのすら拒否するレベルですから。私に似て(?)元々ひきこもり気質なのでしょうね。

祖父に関しても、肺炎で入院してしまった、体に不安が出てきたということが引き金で、やっと週1回の訪問看護を受け入れてくれた感じですから。

もしも肺炎等がなかったら、訪問看護すら拒否していたでしょう。それぐらい、なんていうか人さまの迷惑になるようなことは出来るだけしたくない、みたいな感じの人なのです。

最後まで家で居たいという考えは…

で、最後まで自分の家で居たい、と言っているということは、つまりは自分の子供や孫に介護という仕事をやれ、見守りをやれといっているようなものですよね。祖父の人さまの迷惑が…みたいな考え方に私や母は入っていないのは明白です。

まあ、うちの場合はお金もないので、仕方がないことなのですが、これってある意味わがままだと思います。まあ、介護や見守りをする側のことまで考えろ、というのはお年寄りには難しいかもしれませんけどね。

特に認知症が進んでいる祖母なんかは、そういう認識を持つことすら不可能でしょうけど。

介護施設に慣れさせる?

一応、ショートステイや体験会などで慣れさせる、みたいな方法もあるにはあるみたいですけど、外に出ることすら嫌がる祖母の場合は、もうどうしようもないですね。

後、そういう有料老人ホームって町中にあるのではなく、どちらかと言えば郊外にありますよね。少なくとも私の家から徒歩で行ける距離にはありません。

ということは、車に乗せていく必要があるのですが、外に出ることが出来たとしても、車に乗るのも非常に嫌がるのです。病院に連れて行くときもむちゃくちゃ苦労しますから。

その分、徘徊等のリスクは今のところないのが幸いですけど。家の中では好き勝手歩き回って台所に私がいないと冷蔵庫の中身をかっさらっていくわけですが…。

かといって無理やり放りこむのは…

後、無理やり介護施設に放り込む、みたいな方法も無いわけではないみたいですけど、そこまで非人道的な行為をするのは流石に気がひけますね。どれだけ認知症が進んでいても、訳の分からない行動をしていたとしても、祖母は祖母ですから。

…そういう考え方をしているのがダメなのかもしれませんけどね。

とまあ、このように、いくらお金があったとしても、介護される側である本人が有料老人ホームなどの施設介護を拒否している場合は、無理やり放りこむような選択をしない限りは、施設介護に切り替えるのは難しいという話でした。