認知症の祖母の外出を禁止したきっかけとその対策方法

今日はちょっと昔話をします。

「認知症の祖母の外出を禁止したきっかけ」と「どうやって外出しないようにしたのか」、ということを書きます。

祖母の外出を禁止したある出来事

いつかは忘れたのですが、私が大学生の頃だったので10年以上前のことでした。

その時ぐらいから、だんだん祖母は認知症っぽいというか、忘れやすい感じになっていました。

足腰は結構しっかりしていて、乳母車を押して行けば、歩いて10分以上かかるようなスーパーマーケットにでも買い物に行ける感じでした。(今でも足腰は結構しっかりしています)

ですので、乳母車を押して買い物に行ったりしていたのですが…

何を買いに行ったか分からなくなってそのまま帰ってきたり、いつも買っている商品とは全く違うものを買ってくるようになりました。

その時点でちょっとやばいな、と気が付くべきだったのですが、「まあ、祖母もいい年だから仕方ないよね」ぐらいにしか思っていませんでした。

認知症が出始めた祖母のまさかの行動

そんなある日のこと、ちょっとしたことを母親が目撃しました。

それは…片側2車線の道路を、横断歩道も渡らずに横切る祖母の姿でした。

車のクラクションがうるさいので店の外に出て確認したら、祖母が道路を横切っていて、車がクラクションを鳴らしていた、ということでした。

これには、母親も驚いて、それ以降、少なくとも祖母1人に買い物を任せたり、出歩くことを禁止することにしました。

どうしてもほしいものがあるのなら、母親が日曜日に買ってくるか、その当時はまだ元気だった祖父と一緒に買いに行く、ということになりました。

ただ、それでも祖母は一人で買い物に出かけようとしたみたいです。祖父が止めてくれたり、一緒に行ってくれることでなんとかなっていましたが。

祖母が勝手に外出しない為の対策

そこで、その対応策として、玄関や勝手口の扉の上のほうにもう一つ、手動のカギを付けることにしました。

祖母は背が低いので、背伸びしてもその鍵のところに手は届きません。

まあ、椅子を使われたら開けられますが、少なくとも、椅子までつかって鍵を開けて、外に出ようとは思わなかったようです。

後はお店の入口がありますけど、そこには母親が店番をしているので大丈夫でしょう。

このように、扉の高い位置に鍵をもう一つ付けることで、祖母は一人で外出することは諦めてくれたみたいです。防犯性も高まって、一石二鳥という感じでしたね。

ただ、いちいち上のほうのカギをする必要ができたので手間が増えましたし、外からは開けることが出来ない鍵ですので、私や父親が仕事から帰ってくる時間帯は開けてもらっていました。

そこは仕方がない点ですけどね。

そして今の祖母の状況は…

そうそう、祖母は、今でも近くのスーパーのチラシを見ては、「○○に行って××を買ってこようかな」みたいなことは言います。

まあ、言うだけで実際に行動には起こしませんし、そう思ったことすらすぐに忘れてしまいますから。「何度もチラシを見ては買いに行こうかなと言う」を繰り返すだけです。

認知症でも足腰がしっかりしているお年寄りの対応は結構難しいな、と思った場面でした。