何度も書いていますが、私の家には祖父と祖母が居て、両方とも介護というか少なくとも見守りは必要な状況です。
今回は介護対象が2人いることの大変さや難しさについて書いていきます。
性格や考え方、行動パターンが全く違う
一番困っているのは、性格や考え方、行動パターンが全く違うので、2人がうまくかみ合わない、ということです。
例えば、祖父は介護ベッドの上でじっとしているときが多く、その場合は昼だろうと夕方だろうと祖父母の部屋の電気を消します。
ですが、祖母は新聞を読むのが好きなので、よく読んでいるのです。新聞を読んでいるときに突然電気を消されると困りますよね?
そういう場合、祖母がどういう行動に出るかというと…
祖父母の部屋から新聞を持って出てきて、私が番人をしている台所に来るわけです。そして新聞も読むけど、冷蔵庫等を開けたり、何か食べ物がないか、探し回る…という行動に出ます。
つまり、見方を変えると祖父が部屋の電気を消すことで、祖母が台所に来てしまうきっかけを作っているという状況になっているわけです。
このことについて祖父に言って、
と頼んでも、
と言って聞こうとしません。
とお願いしても、
と突き放されます。
…難しいと思いませんか?
2人を同時にみるには限界がある
また、私は祖母が食べ過ぎないように台所でずっといるわけですが、祖父と祖母、2人が台所にいる場合、どうしても一方の見守りがおろそかになります。
実は昨日の話なのですが…
祖父が
と台所に入ってきました。祖母もいる状況でした。
で、実はお湯を沸かすガスコンロは、祖母が勝手に火を使わないようにロックをしているのですが…それを外してお湯を沸かす必要があります。
まあ、熱いお茶がほしいというのは仕方がないので、ガスコンロのロックを外したのですが…その瞬間を祖母に見られました。
ちょっと目を離したすきに近寄ってきて、どうやってガスコンロのロックを外すかを見ていたわけです。気がつくと真後ろに祖母が居て、じっと私の手元を見ていました。
正直、むちゃくちゃびっくりしました。
そもそもガスコンロのスイッチのロックなんて、本来なら子供が勝手に火を使うのを防止するものでしかなく、簡単な操作で解除できるものです。
それを祖母に見られてしまったのです。
案の定、今日、祖母は自分でお湯を沸かすことが出来るようになっていたみたいです。
ロックは解除されていました。
つまり、今のガスコンロのスイッチのロックを解除する方法をしっかりと記憶して、出来るようになったということです。
認知症で数十分前のことを忘れて食べまくるのに、こういうところだけばっちり覚えるのは、とても不思議なのですが…。
こういうことは、早く忘れてほしいと思ってしまいますね。
この事例でも、そもそも祖父が
などと言ってこなければ防げていたのですが、これはまあ仕方がないですよね。
2人以上の介護や見守りは難しいがやるしか…
これが、2人を同時に見ることの難しさだったり、大変さだったります。
一方をしっかり見守ることは出来ても、もう一方の言動によって、それが崩されてしまう、ということに成りかねませんから。
もちろん、どちらも悪いわけじゃないのですが、介護をしたり、見守ったりしている立場の私からすると、やっぱり難しいなあ、と思ってしまいます。