認知症の介護が大変で辛い理由を体験談で書いてみる。

介護って辛くて大変だ、特に認知症のお年寄りに対する在宅介護は相当辛い、ということがネットのあちらこちらで書かれていますね。

実際、私も体験しているわけですが…(※ 祖母が認知症です)

確かに認知症のお年寄りに対する介護は大変ですしストレス溜まりますし、辛いですね。今回は、その理由を書いていきます。

私の祖母の認知症について

その前に、私の祖母の認知症について軽く書きます。

認知症と言ってもそこまで重度のものではありません。少なくとも、食事・トイレ(排泄)・入浴は基本的に介助なしで1人でも出来ます。

ただし、入浴に関しては何度言ってもなかなか入ろうとしませんし、食事に関しては、とにかくたくさん食べます。食欲異常というか過食といえばいいのでしょうか。

放っておいたら、短時間で炊飯器が空になったり、パンを1斤食べたりしますからね。お菓子なども見つかったら速攻で無くなります。

後は耳がかなり遠くて、補聴器も付けないため、かなり大声を出さないと本人には聞こえていません。

認知症の介護の辛さや大変さ、ストレスについて

それでは、そのレベルの認知症の祖母の介護がどういう点が大変で辛いか、ストレスがたまるかについて、常に台所で見守っている孫の立場から、体験談ベースで書いていきますね。

どういう行動をするか予測不可能

まずは、何をしでかすか予測不能なところがかなり辛いというか、怖いですね。

例えば、冷蔵庫から食べ物を出せないようにカギを取り付けたら、今後は3角コーナーにあった野菜の皮を洗って食べる…みたいな行動をするようになりましたし。

認知症の割には抜け目がない

後、意外と抜け目がないのも厳しいです。

私がトイレに行った瞬間(台所から出た瞬間)を見計らって冷蔵庫を物色し、色々食べたり、食べたお菓子の袋を座布団の下に隠す、みたいなことをしますからね。

そういう行動を見ると、本当に認知症なのだろうか、と思ってしまうぐらいです。

少なくとも、冷蔵庫を物色したり、食べ物をたくさん食べるということは、見つかったらダメな行為であることは分かっている感じがするのですが…。

同じことを何度も繰り返す

また、同じことを何度も繰り返すのも特徴でしょうね。

冷蔵庫を何度も開けては中身を物色します。「ご飯食べたすぐだし、冷蔵庫を開けないで」と言っているにも関わらずです。

言われたことを憶えていないのか、憶えているけど食欲が勝っていてそういう行動をしてしまうのか、従いたくないから敢えて何度も繰り返しているのかは分かりませんけどね。

思い通りにならないと過剰反応をする

他にも、自分の思った通りにならないと暴れたり、倒れたりすることもあります。

例えば、冷蔵庫の中身を見ているときに「ダメ」みたいにいうと、手に取っていたものを投げ捨てたり、扉を強く叩いたり、何度も大きな音を立てたり、叫んだり、その場で非常に大げさにふらついて倒れたりします。

そういった行動に驚くこともよくあります。

長時間の見守りでの時間的束縛やストレスが…

これらのことから、認知症の祖母が起きている間は、少なくとも台所にいる間は見守る必要があります。そうじゃないと何を食べるか、どんな行動をするか分かりませんから。

ということは、見守る側の時間的な束縛がかなり辛いということになります。

特に祖母が台所にいる間は、どういう行動をとるか注意深く確認する必要があるので、気も休まりません。

私が中年引きこもりでずっと家にいる状態なのが、ある意味ではまだよかったと言えるでしょう。母親一人では自営業をしながら見守るのはほぼ不可能でしょうから。

また、そこまで重度の認知症ではないのに、これですから、これ以上認知症が進んでしまうといったいどうなってしまうのか、というのも怖いですね。

今のままではだめだとは分かっているのですが、なかなか手を打つことが出来ないのが何とももどかしい感じです。