2016年末に起きたことを淡々と書いていくシリーズ、4回目です。今回は祖父の入院の時に困ったことについて書きます。
入院したすぐの祖父の様子は…
肺炎だと診断されて入院した祖父は、数日間は病院でおとなしくしていました。
おとなしくしていたというよりも、熱があるし、点滴も受けているし、足腰も強くないのでそうそう動けなかった、というほうが正しいかもしれませんね。
入院して数日後のとある事件
ただ、数日経って、熱も下がって元気になりつつあったある日の午前中、私がちょっとお見舞いに行くと、祖父が病室の自分の荷物を片づけているのです。
どうして片づけているのかを聞くと、
とか言うのです。
もちろん、そんなわけがないので
みたいなことを言ってその時は終わったのですが…。
そして病院からの連絡
その日の午後、祖父が入院している病院から連絡がありました。
なんでも、
とのこと。
もちろん、母親は自営業なので無理なので、私が急きょ、病院に向かうことになりました。
そこで私が見たものは…?
病院に着いたら、祖父は病室にいないで廊下で徘徊していました。確かに裸足で、しかも驚くべきことに杖も使わずに。
普段は杖を使わないと歩けないぐらいだったのに、むちゃくちゃびっくりしました。
とりあえず、ちょっとその場で話して、病室に戻ってもらうように言いました。言っていることももう、わけが分からなかったですね。
「○○さん(ずいぶん前に亡くなっています)に××を贈らないといけない」
「隣に住んでいる△△さん(私の知らない名前です)と会う約束をしている」
「帰っていいと言われたから帰ろうとした」
とか、そんな感じでした。
全くの支離滅裂で、とりあえず帰るつもりだったのが分かった程度でしたね。
今まで認知症とかボケとかそういうのとは、ほとんど無縁だった祖父が、そこまで混乱しているというかわけの分からない支離滅裂なことを言うのは初めてだったので、こちらも相当焦りました。
その日は一時的に疲れて寝るまで、ずっと言動がわけが分からない感じだったし、すぐにでも帰ろうとしている…そんな感じでしたね。
徘徊、混乱している祖父への病院側の対応は?
そういう状態になっていたので、見張りというか介護が必要だと判断されたのか、その日、病室が変更になりました。ちょうど、荷物もまとまっていましたし。
具体的に書くと、今までの病室はナースステーションからちょっと離れていたのですが、今回移った病室は、ナースステーションのすぐ隣でした。何が起こっても出来るだけ迅速に対応できるように、とのことでした。
どうして、認知症に近い症状が出るのか?
どうやら、お年寄りが入院をした場合、一時的に混乱して認知症に似たような症状が出る場合があるらしいですね。
ストレスやら、勘違いやら、早く家に帰りたいと思う気持ちやらでごっちゃになるのだとか。
まさかうちの祖父がそんな状態になるとは思ってもみませんでしたが。
母親も自営業の仕事が終わってから祖父のところに行ったらしいのですが、やはりかなり驚いたそうです。言っていることがもう意味不明でしたから。
その後の祖父の状況は?
で、結局どうなったかというと、この認知症に似た症状というか、支離滅裂な言動や徘徊は、2~3日で無くなりました。いつの間にかいつもの祖父に戻っていた感じですね。
もう、むちゃくちゃ安心しました。
もしもこのまま認知症に一直線とかになっていたら、おそらく私や母親だけでは退院後のケアが非常に難しい状態になっていたでしょうから。
そういった事態に備えて、色々と母親とどうするか、話もしていたぐらいでしたから。
後は、病院にも感謝です。
お年寄りに認知症みたいな症状が出た場合、入院させてくれないとか、転院になってしまう、みたいなことが起こりえますからね。よく継続して入院させてもらえたなあ、と。
以上、祖父が入院中に突然混乱して(?)徘徊するようになった話でした。本当に驚きましたよ。