祖父が転倒して歩行が困難になり、寝たきりに近くなったこと。

今日は、祖父が突然転倒して歩行が困難になったときのことを書いていきます。

本当にお年寄りは少しのきっかけで一気に変わってしまう事が分かると思いますよ。

ほんの些細なきっかけでした

それは、2016年9月でした。

祖父はいつものようにご飯を食べ、晩酌をし、部屋に戻りました。

その後しばらくして、「ドスン」という音が聞こえました。(※ 祖父母の部屋は台所の隣です)

見に行くと、祖父が倒れていました。

おそらく、飲み過ぎでフラつき、足が滑って転倒したものだと思われます。(祖父自身がそう言っていました)

ちょっと腰を打っていたいけど、特に問題無さそうなので念のため湿布を貼って、寝ることになりました。

ですが、その翌朝・・・

祖父は立つことが出来なくなっていました。

立ち上がれなくなった祖父の状態は…

自力では全く立ち上がれなかったことから、トイレに行くことが出来ず、布団がずぶ濡れでした。(90代ですのでトイレが近く、いつもは1晩に2~3回はトイレに行っていたらしいです)

その日の夜、寝る前までは腰を打ってちょっと痛かったけど全然歩くのに支障がなかった祖父が、ですよ。

自力で立ち上がることはもちろん、歩くことも出来ない状態でしたが、私や母が支えながらだとなんとか立ち上がれるし、肩を貸してあげると少しは歩くことが出来る、でもとにかく腰が痛い、そんな状態だったようです。

急いで病院に連れて行きました

私や母親は非常に驚き、急いで車に乗せて近くの整形外科病院まで連れていきました。そこで車椅子を借りて、私が車椅子を押しました。

急な話だったので、病院で1時間ほど待った後、診察を受けました。レントゲン等を取ってもらいましたが、骨等に異常はなく、痛み止めの注射と、薬、そしてコルセットと湿布だけで終わりました。

異常は無かったのですが…

とりあえず骨に異常がないということを喜んだ私達でしたが…それ以降、祖父の足腰は一気に衰えました。

今でも、痛いわけではないようですし、自力で立ち上がることも出来るようになっていますが、杖がないと歩けない感じです。

トイレに関しても、ゆっくりとしか歩けないため、たまに間に合わないことがあります。

お風呂はもうひとりでは入れなくなってしまったため、介助する必要が出てきました。

また、食も一気に細くなり、一時期はおかゆとかしか食べない感じでした。

今ではある程度、普通に食事を食べるようになりましたが、以前と比べると相当少なくなっています。

とにかく、トイレ関連が怖いのか、水分もあまり摂らないようになりましたし。気持ちは分かるのですが水分はある程度はとらないとまずいのでちょっと困っていますね。

元気が一気になくなりました

そして何より、生きる気力というか元気が無くなりました。一気に老けたというか小さくなった感じがします。

まあ実際食事をほとんど食べない時期があったので体重は減っていると思いますけど。

今では、食事以外の殆どの時間を部屋の介護ベッドの上で過ごしています。寝たきり、までは行きませんけどかなり近い状態ですね。

きっかけは小さくても、大きく生活が変わります

ある日、部屋で転倒して腰を打った・・・

それだけで、お年寄りはここまで変わってしまうのです。これは経験者しか分からないと思います。

私の祖父の場合も、本当に突然、しかも些細な出来事から、ですからね。

このブログを読んでいる皆さんにも家族にお年寄りがいるのなら、注意してください。どんなことがきっかけで寝たきりに近い状態になってしまうか、分かりませんから。