認知症で過食、食欲異常になった祖母の話

今日は、認知症が進んでいる祖母が、食欲以上になった話について書いていきます。

祖母は十数年前から耳が遠い状態だったのですが、そこから更に認知症になりました。まあ、90代ですし仕方がないのかもしれません。

徘徊がないだけマシという意見もあるかもしれません。

ですが、過食、食欲異常になると本当に驚きますし、結構厄介ですよ。

認知症で食欲異常、過食になった祖母の例

元々祖母は、肉系が苦手で殆ど食べませんでした。ですが今ではむしろ肉系を好んでパクパク食べます。

それどころか、30分前に食べたことも忘れてとにかく食べている感じです。

食べる量はこちらが心配になるレベル

しかも食べる量も相当なもので、食パンを1斤一気に食べられたこともありました。1枚じゃなくて1斤ですよ。一体小さな体のどこに入るのか、というぐらいオドロキです。

炊飯器もそのままにしておくと、中身のご飯を全部食べられたりします。

それらのとんでもない量を、ご飯を食べた後に「おやつ」と言いながら食べるのです。

もう、口からゲボゲボとゲップを出しながらも勢い良く食べているのを見ると恐怖すら感じます。

とにかく台所で食べ物を探しまわる

また、耳は遠いですが目は悪くない、むしろ結構いいので、台所に入っては、食べ物を探し回ります。

冷蔵庫の中も物色し、好きなものを好きな時に自由に食べようとします。

棚の上に食べ物らしきものを見つけると、椅子を使ってでも取ろうとします。

味噌汁なども勝手に作って食べようとします。(もちろんご飯の時間以外だし、量も味もめちゃくちゃ)

そういった行動を母親や私が咎めると、「私の目に入るところに食べたらダメなものを置かないでくれ!」と言われます。

それならば、と、冷蔵庫にカギを掛け、台所に出来るだけ食べ物を置かないようにしました。(ネットではよく見られる対処法ですよね)

そしたらどうなったと思います?

冷蔵庫に鍵をかけたらどうなったか

答えは…食べ物じゃないものを口に入れるようになりました。

具体的に書くと、台所の3角コーナーに捨ててあった、野菜の皮とかです。

これには流石に私も母親も驚いて、台所に食べ物を置かないとか、冷蔵庫にカギ作戦は中止にしました。

これ以上、食べ物じゃないものを食べるようになってしまうとかなりまずいですからね。

食欲異常、過食気味の祖母への対処法

では今、一体どういう対処をしているかというと・・・

台所に常に一人、誰かを配置しておくという方法を使っています。具体的に書くと、引きこもりである私が、出来るだけ台所にいるようにしています。

祖母は、誰かが台所に居る場合、入ってこないか、入ってきても物色はするけど何も食べない、もしくは私と楽しく(?)おしゃべりをして台所から出ていく、みたいな行動になります。

それでも、何かを食べようとしますが、そのときは私がポケットに忍ばせている、祖母が大好きな氷砂糖を渡します。

こうすると、祖母は氷砂糖を口に含んで舐め、しばらくはおとなしくなります。

私が実質「台所の番人」みたいな役目になってからは、だいぶ祖母の食欲旺盛っぷりというか、過食、食欲異常からの行動は目立たなくなりました。

この対処法には限界もある

とはいえ、私もこのままずっと「台所の番人」として居るわけにもいきませんからね。引きこもりのダメ人間ですけど、将来のことを憂うこともあるのです。

この状況をどうにか打破したいな、と思っています。

どうすればいいのか、ちょっと今はまだ見当がつきませんが、色々調べている最中です。

認知症のお年寄りがいる家庭は本当に大変だと心から思います。こういうのって、本当、体験してみないと分かりませんね。